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1時間目と2時間目は科目説明だがクラスが多いので各クラスにて行われた。
当然この学園でも必須科目はある。必須科目は現代の国語、言語文化、数学1、英語コミュニケーション、論理表現、科学基礎、物理基礎、生物基礎、歴史総合、地理総合、公共、実技体育、情報1、音楽基礎/美術基礎/書道基礎、家庭基礎、保健。
必須科目は一部の教科がクラスでの時間割が決められているものがあるがそれ以外の科目については3年間で受ければいい。その他の選択科目は決められた総授業数を超えていなければいくつでも受講可能になっている。授業数最低ラインが一応決められているがそのラインを下まわる人はいないそうだ。
1人この学園のシステムに感心する。自分で時間割を決めるのは初めての体験で楽しみだ。
どの授業を今年受けるのかというのは学校のアプリから申し込みができるそうだ。なんの授業を受けようか。すごく迷うな。
全ての授業についてが詳しく載っている少し分厚い冊子を1ページずつ読んでいく。
英会話か、もっと英語伸ばそうかな。外国語ってのもあるし。見続けていれば面白そうな授業が多くてどれを受けるか迷ってくる。授業によれば違う学年が揃う授業もあるそうだ。
まあ無難なやつにしとくかな。あえてよく分からないのにして単位落としてもやだし。芸術も1つは選ばないとダメなんだな。どれにしよう。美術か音楽かな。悩むなぁ
2時間目も終わり今は休み時間に突入している。今の話題はどの授業を取るのかということでもちきりだろう。
「なっちっち〜なにするか決めた?」
すこしゲンナリとした様子の衛が話しかけてきた。
「なんか元気ないな」
「そーなんだよ、どの必須科目をどの学年で受けたらちょうどいいか考えてきたら疲れてきたよ」
「おつかれ、碧崎は何にするか決めた?」
「僕は少しだけ決めたよ。難しんだよね、決められた時間内に収めるっていうのが」
「3年間のこと考えて決めないとしないとオーバーするしねえ」
「だよな?今年だけのこと考えると後が厳しくなるからめんどい」
「「分かる」」
「どの教科をどの学年で受けるのかも決めないとだしねー」
「学校から決められてる時間割も割と少ないし」
衛が机に突っ伏してぶすくれる。
「期限が土日挟んで月曜日とか早くなーい?」
「でも今日は金曜日だから3日間考える時間あるよな」
「それでもめんどいんだよー」
「中学では全部決められてたからね」
「中学は義務教育だったもんねー」
悩ましいな。まあでも一気に1年の間に必須科目を固めるか、均等に分けるか微妙だよな。
あ、チャイムなった。
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