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「……パスカルとも会う約束してる?」
「時間が空けばその都度適当にな。あいつは『一度も実家に帰るつもりない』と断言してたし、基本的にインドアだから。ほとんどアパートにいるんじゃねーかな」
「あいつも独りぼっちならウチに呼んでいいよ?」
「『あいつも』って何だ。ノアもパスカルも独りぼっちなんかじゃないだろ?」
「……そうだよな。変なこと言ってごめん」
アニキが席を立つ。冷蔵庫から七味唐辛子を取り出してきたアニキは、席に戻る前にオレの頭を撫でた。
「家族に気ィ遣わせたくなかったが。ノアがオッケーしてくれるなら、三十一日にパスカルを呼んでもいいか?」
「オレは大丈夫だよ。三人でテレビ見ながら美味いもの食べようぜ。今年は面白そうな生放送いっぱいあるんだ」
「んじゃ誘っとく」
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