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「この世で行きたい場所、会いたい人はいますか?」
案内人の女性が聞いてきたので私は、
「特にありません。
何か悲しくなってきました。」
と今の率直な思いを話した。
「まだ7日経っていませんが、あの世にご案内してもよろしいですか?」
案内人の女性の言葉に、
「はい、お願いします。」
と答えた私は、一艘の渡し船に案内されて乗った。
私は暗闇の中を進む船に揺られていた。
私はこれからどうなるのだろうかと漠然と思いながらも、千颯と雄絆が幸せになることを天国から見守ろうと思った。
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