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私はあまりにも君に入れ込みすぎた。
この熱は、主人公であるリチャードに注ぐべきだったんだ。
なのに、書いてるうちにどんどん君のことが好きになってしまって…
気が付いたら、君のことばかり書いていた。
リチャードの友人という立場を忘れ、私は君のことばかり書いていた。
いつしか、リチャードは影が薄くなり、とても主人公とは思えなくなっていた。
これじゃあだめだ。
なんとかしなきゃ!
そう思い、足したり削ったり、いろいろ考えながら頑張ったのだけど、無理だった。
君の存在感が強過ぎて、修復不可能だったんだ。
今回の話には、かなり気合いを入れていた。
何ヶ月も考えて練りに練ったプロットだったのに、急に思いついた君を書いてしまったせいで、このままだとストーリー進行にも支障が出て来る。
コンテスト期間中に書き上げるとしたら、もう今しかない。
今書き上がっている30ページを最初から書き直すんだ。
そう、君なしで。
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