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しばらくすると、良輔がシャワーを終えてリビングへ戻って来た。 凪子が煮物を作っていると、近くへ来て覗き込む。 「おっ、今日は和食か! いいな...」 良輔はそう言うと、凪子の頬にチュッとキスをする。 その時凪子の全身には鳥肌が立つ。 良輔はそんな凪子には全く気付く様子もなく、 カウンター脇を通った。 その際、上に置いてあったクリニックの薬に気づく。 「なんだ? 病院に行って来たのか?」 「あ、うん......なんだかアソコの調子が悪くって...」 「アソコ?」 「膣よ!」 「!」 良輔は驚いていた。 少し焦っているようにも見える。 「えっ? どう具合が悪いの?」 「うん...ちょっと炎症を起こしているみたいで...あと痒みも少しあるのよ!」 「............」 凪子は明らかに動揺している良輔を見て、笑いがこみ上げて来る。 きっと絵里奈から性病でもうつされたのではと不安になったのだろう。 しかし、凪子はしらばっくれて言った。 「どうしたの?」 「あ、いや...うん...で、大丈夫なのか?」 「しばらくはクリニックに通わなくちゃかも! あ、それと、治療中はセックスは禁止ですって!」 それを聞いた良輔は、更にショックを受けた様子だった。
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