怨霊?生き霊飛ばしてない?

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怨霊?生き霊飛ばしてない?

その日の夜。 結果から言うと眠れませんでした。 寝ようとすると、 病気の発症原因になったおばさんの、 「うるさいなあ」が聞こえてくるんですよね(;´д`) ママン宅のマンションの住民も『眠れない~!』とテレパシーで伝えてきます。 そこをなだめすかしながら、 なんとかおばさんの声をやめさせる方法がないか夜通し考えていました。 すると、斜め下の階に住んでるという、 某有名神社の関係者?信仰者?を名乗る人が、テレパシーで伝えてきました。 この人を名無しさんと呼びます。 だんち。の病気の原因になったおばさんを騒音おばさんと名付けることにします。 名無し『派手に暴れてるなあ。寝られへんやん』 だんち。『ごめんなさい。どうにもできなくて。あれ? 下の方だけ聞こえにくくなった?』 名無し『結界はったからな。結界のはりかた、教えてあげようか? 少しましになるかも』 だんち。『どうやったらいいんですか?』 名無し『意識を集中して、壁にオーラの膜みたいな、カーテンみたいな形の物をはるのを想像してみて。こんな感じ』 だんち。なんとなくオーラの膜の気配を下から感じる。 だんち。『ありがとうございます。こんな感じ?』 意識を集中させてマンションを包むくらいの膜を想像する。 すると、少しだけおばさんの声が遠くなった。 名無し『できてるやん。その調子やで』 だんち。『ちょっとしんどいけど、なんとかなりそうかな? 集中力切れやすいけど、どないしよ』 マンションの住民A『どうやって結界はるん?』 だんち。『気を集中させて、オーラのカーテンを壁にはわせる感じで作る。電熱線みたいなイメージ。』 マンションの住民A『やったけどしんどいな、これ』 だんち。『うん。しんどい。マンション包むイメージで結界はるの、しんどいわ』 マンションの住民B『なんかうるさいなってさっきから聞こえる』 だんち。『ごめんなさい。結界が長くもたない。集中力ものっそい使う』 マンションの住民B『なんでこんなことになってるん?』 だんち。『自宅の下の階のおばさんが生き霊飛ばしてるみたい。ずっと聞こえてくるねん。やめてって言ってもやめへんし。』 名無し『急にそうなるってことはないやろ?なにか変わったこととかあらへんかったん? 例えば、お守りが壊れたとか』 だんち。『あったわ、お守り壊れてん!幸運のお守りが壊れて、早よ新しいの授与してもらっとかななーって思ってたらこれよ』 名無し『お守り返して、新しいの授与してもらったら?』 だんち。『東京の神社やねん。大阪やと遠い』 名無し『きっかけはそれやと思うけどなー。お払いに行ったらどう?』 近所の神社の巫女さん『うちにはこないで。地場が崩れてるから、こられると困る』 だんち。『拒否られてんけど』 名無し『一番いいんはそのお守りの神社に行くことやけどなあ。まあ頑張れ』 ホテルのおばちゃん『あんた、また寝られへんのやけど。』 だんち。『結界のしかた教わったから教えるな。ごめんな、おばちゃん』 しょうちゃん『しょうちゃんもしりたい!』 だんち。『しょうちゃん、まだ寝てなかったん?』 しょうちゃん『しょうちゃん、だんち。さんのために力になりたい!』 ホテルのおばちゃん『健気やなあ。あんた、しょうちゃんに足向けて寝られへんで』 だんち。『逆立ちしたい気持ちでごわす』 結界のはりかたをレクチャー。 ホテルのおばちゃん『これいいなあ、音が聞こえにくくなる!』 しょうちゃん『しょうちゃんもできた!』 だんち。『ただ、中々集中力いるんよな、座禅レベルで。寝られへん』 マンションの住民B『それはこっちも同じやで。あんたが来てからおばさんの声でうるさいなーってずっと聞こえるからな。迷惑やねん』 だんち。『うちも困ってるんやけど。念のため、意識をそらす方法試してみますか? それでチャンネルが切れたら、声は聞こえへんようになるかもしれないんで』 マンションの住民B『わかった、やってみる』 だんち。やりかたをレクチャー マンションの住民B『あかん!声が聞こえるわ。結界のはりかた教えて』 だんち。結界のはりかたをレクチャー。 マンションの住民B『これで少しはましになったかも。ありがとう』 だんち。『ご迷惑お掛けして申し訳ないです。ホテルに泊まろうと思ったけど難しくて、結局ここに戻ってきてしまいました』 マンションの住民B『あんたも苦労してるんやな。頑張りや』 だんち。『ありがとうございます。おやすみなさい』 この会話のなかでも、騒音おばさんのうるさいなあがずっと聞こえてて、こっち来たとか、あっち行ったとかありました。 マンションのなかをあっちこっち移動してるみたいな感じ。 結局朝になっても、騒音おばさんとかテレパシーがなくなることはなく、貫徹しました。 マンションの住民共々。 この時点で二週間は寝てなかったと思います。 そしてその翌日の昼、不思議体験をするのでした。
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