episode 66 まがいもの

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一方的に電話を切られた。 カイドの憔悴した様子はミノにも伝わった。 「どうかしたの」 「ドラッグは見つかったが…、すでに警察に嗅ぎつけられた。」 「じゃあFBIやCIAが来るのも時間の問題だね。」 ミノは落ち着いた様子で返した。 カイドは額に手を当てて深刻そうに考えている。 「物事はもっと単純に考えないと。」 ミノはそう言って椅子から立ち上がると、パソコン画面を地図に切り替えた。 「何か名案があるのか?」 「警察の意識を違う場所に向けさせるよ。」 「どうやって?」 ミノはカーソルを動かし、ヨンジェがいるジェファーソンの市街地からほど近い更地を示した。 「ここにマイトを仕掛ける」 「ダイナマイト?」 「爆破事件を敢えて引き起こすんだ。 ジャンキーより、そっちに警察は総動員する。」 「バレないか?」 ミノは頭を振った。 「だって、そのダイナマイトは 康介お手製のものだよ。 跡形も残さない。」 Continue…
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