ハッピーエンド

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ハッピーエンド

「フフゥン」  彼女は微笑んでまぶたを閉じた。 「ゴックン」思わずボクは生ツバを飲み込んだ。  ゆっくりと唇を重ねていった。柔らかな唇だ。  ボクにとって人生で初めてのキスだった。  『冥婚』。  たとえアイが南原愛莉の幽霊だろうと妖怪だろうと構わない。ボクの好きなのは間違いない。南波アイだ。  赤い封筒がボクたち二人を結びつけたのだ。  ハッピーエンド
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