罪と詰み

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罪と詰み

左に曲がると、静かな細い路地にたどり着いた。 莉愛の足に合わせて私も足を動かす。足音でバレてはならない。 少し大股で.... 緊張で手や額に汗を流した。 鼓動が速まる。 もう少し。 近く。 もっと。 私は勢いよく莉愛の首にタオルを巻き付けると、前にたおし首を締め付ける。 苦しさで涙と唾液で顔がぐしょぐしょになっている莉愛の顔を見てももう私は止められなかった。 その顔を見て喜ぶ私がいた。 これで復讐ができた....と....。 「穂波っ!!」 あぁ...これで私もコイツと同じか 力が少し緩んだ時だった。莉愛が必死に暴れ私をどけようとした。 走ってきたのは昭輝ちゃん。 これで終わるくらいなら、ちゃんと最期まで。 「今力緩めたら、アンタも悪者になっちまうよ。」 私の予想と相反する言葉が私の背中を押す。 「殺るなら証拠は持って帰らすな。」 私は最後の力を振り絞る。勿論同級生を殺すのは簡単じゃない。増してや私も女だ。 さっきの百均の袋を突然黒く塗りつぶす昭輝。 「これ被らしな」 もう息をしてない莉愛が私の手首から手を離した。真っ黒になった袋を顔にかぶせてタオルでキツく縛った。 「なんで来たの」 私は振り返らず彼女に尋ねた。
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