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私がここにいると知っていたのね
結婚したのだと
それでも、花を贈ってくれていた
青いコダを
何も言わずにいなくなった私を許してくれるだろうか
私の中で、もしかしたらという都合のいい可能性が膨らんでいく
例え一輪でも、あなたの想いが込められたものだったならば、わたしにとってはどんな花束よりも嬉しいわ
そして、白いコダは別れの挨拶だったのかしら
どうか、彼の身に危険なことなどありませんように
私はただ彼の幸せを祈ることしかできなかった。
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