0 ハルたちはひとつの計画を立てた

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0 ハルたちはひとつの計画を立てた

 ハルたちはひとつの計画を立てた。  その朝、ハル、翔太、草の三人で、学校まで歩く。三年間それぞれの胸の奥にしまい続けていたあれを、まっすぐに見つめ直すきっかけにするのだ。歩きながら、長い間目をそらしていたきもちに、向き合う。  誰も口にしなかったけれど、たぶん、それは、「弔う」と呼ばれる行為だ。
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