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学校は春休みの4月1日。
新学年の新学期早々、この日で僕は終わってしまう!!
事もあろうに新学年で皆同じクラス!!
その日に僕は嘘がバレて、今度こそ僕は皆に嫌われる!!
どうしよう!!どうしよう!!どうしよう!!どうしよう!!どうしよう!!どうしよう!!どうしよう!!どうしよう!!
ピンポーン!!
「失礼しまーす!!」
来た!!友達が来た!!しかも大勢!!
嗚呼・・・僕は終わった・・・
実は僕は猫飼ってない事を何て言い訳すればいいんだぁ!!
僕は覚悟を決めた。
やっぱり、「飼ってるのは嘘でした」と言い訳すればいいか。今日はエイプリルフールだから、許して貰えるだろう。
にゃ〜〜〜〜〜。
えっ?部屋から猫の声?
何で?うちの両親は確か犬猫嫌いで、到底家で猫とか飼えない状態じゃなかった筈が・・・?!
僕は恐る恐る、猫の鳴き声がする部屋を覗くと・・・
えっ?!嘘?!家に猫がいる!!
猫葛籠の前で寝そべってる猫・・・?!
何で猫が大嫌いのこの家族が、猫を飼っているんだ?!
僕は、この猫には見覚えがあった。
家の玄関に『ちゅーる』をかざして、おびき寄せようとした痩せた猫なのだ。
信じられない・・・これは、どうした事なんだよ?!母さん?!
「慎也、うちやっぱり猫飼うことしたから。
父さんが、玄関に死にかけの猫が倒れていてしっかりと看病したら懐いちゃって・・・
名前は『』ちゃんにしたの!可愛いでしょ?!」
「おじゃましまーーす!!あっ!!猫だ!!これ、慎也の飼ってる猫?!
僕らに抱かせて!!」
母さんに抱かれて、家の中に入ってきた僕の友達に撫で回される、『この家』の猫。
この光景・・・エイプリルフールには程がある?!
〜猫飼ってるのは嘘だけど〜
〜fin〜
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