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プロローグ
妻である雨宮 日向(23歳)はフラワーデザイナーとして契約店舗に花を届け、フラワーデザインの講座を開いている。
僕、雨宮 理玖(25歳)は双極性障害を患い専業主夫となった。
ささやかながらも穏やかな日々、そして僕は結婚三年目を機会に「子どもと暮らす生活」を考え始めていた。
そんなある日。
郵便受けに入っていた一通の封筒
「あなたの奥さんには好きな人がいます」
自家焙煎 小笠原珈琲店 店主 小笠原 健太(30歳)、彼は日向の従兄弟。
毎週水曜日になると珈琲が飲めない日向の髪から焙煎珈琲の香りがした。不倫相手は彼しかいない。直感的に僕はそう思った。
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