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最終話
「メグさん、こういう時の立ち位置は後ろです。」
「メグさん、顔はおどおどしない。」
『は、はい。こうでしょうか』
「まぁ及第点ですわね。ジェーンお次はミランダさまについてかしら」
「そうね、ミランダさまがいかに素晴らしいかを力尽きるまで語ってください」
『えぇっ』
私はサリーさんとジェーンさんからミランダ様の付き添いの為のレクチャーを受けている。
何故こんなことをしているかというと、
いわゆる取り巻きの一員になるため。
侯爵令嬢のミランダさまに逆らえる方はこの学園では2人ほどしかいない。
「噂はそのうちになかったことになるわ。私がそうだと言ったらそうなるのよ。ねぇ」
ミランダさまの鶴の一声で、私は学園に戻ることができた。
何かと気にかけてくれるミランダさまに、惹かれた自分もいる。
サリーさん達にミランダさまを一緒に崇拝しないかと誘われたというのもあるけれど。
一緒にいることで私の居場所を作ってくれようとしたのかもしれない。
そんな私を見てレオは
いつまで続くかな と笑っていた。
卒業まであともう少し。
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