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三月最後の日曜日は、日差しの割に肌寒く、薄手の上着で出てきたことを少し後悔した。 「あいつ遅いな。」 「おう。」 隣りにいる栄司はというと、上着のチャックを一番上までピッチリと締め、ポケットに手を突っ込んでいる。 その時自動ドアが開いて、コンビニから友樹が出てきた。ビニール袋をぶら下げたあいつは明らかに不機嫌そうでーー結果は失敗だろう。 「おい、ニヤニヤすんなよ。」 そう言いながら友樹は、コンビニの入口から少し離れた植え込みのところまでやってきた。 「お前分かりやすいんだよ。失敗だったんだろ?」 「そうだけどよ。」 「次は誰が行く?」 「ちょっと待て。おれに聞くことあるだろ。どうだった、とか。」 「じゃあ、一応聞いとくか。どうだった?」 友樹は軽く舌打ちした。 「……んだよ。レジに並んだときはいけんべーと思ったけど、だめだった。速攻年齢確認された。」
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