百人一首になぞらへて

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朝の改札前で、帰り道の坂道で、夕方の公園のベンチで、ちょっとした偶然が起きたりして、キミにばったり出会ったりして……なんて、そんな有り得もしない妄想をずっと繰り返している。僕に不思議な魔法とかが使えたら、真っ先にキミにかけるのに。距離は縮まらなくとも、離れたくない。今日もまた、君に逢いたい。明日も、明後日も、やっぱり君に逢いたい。

「筑波嶺の峰より落つる男女川(みなもがわ)恋ぞつもりて淵となりぬる（陽成院）」