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うう。
すぐに引っ越せばよかったのに、なんかタイミングがつかめなくて、と佑茉はカフェラテのカップを手に苦笑いしていた。
もう一度部長がそう言ってくれて嬉しいんだけど。
なんていうか、こう……と思っている間に、今日の由人は積極的で、
「俺が運ぼう」
と言ってくる。
「は?」
「荷物なら俺が運ぼう。
俺の部屋じゃなくていい。
隣でいいから引っ越してこい」
今にも部屋に荷物運びに攻め入ってきそうだった。
「ちょちょちょっとお待ちくださいっ」
「部屋が散らかっているのは想定済みだっ。
なんなら、そのままにして、お前だけ越してこいっ」
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