無限色カレッジ

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無限色カレッジ

 少し、昔ばなしをしようとおもう。数年前の話。けど、俺にはとても大切な繋がり。やっと出来た、確かな繋がりだった。── 「あんた、またここにいたの?」  中学一年生。それになった俺は、小学生の頃から、何かと周りと衝突しては暴力沙汰の喧嘩をし、親父に大目玉をくらった。そこから、親父とも取っ組み合いの大喧嘩をする。その繰り返しの日々で、中学にあがっては、停学になることもしばしば、ジャリの頃から好きだった運動部活動にも、まともに参加出来ずにいた。  今は停学中だ。家にも居たくなくて、学校にも行けないし、夕方の公園でサッカーのボールを一人で弄りベンチに座っている。すると、小学一年生からの幼馴染である芽衣(めい)が、学校帰りの姿で俺の前にいつのまにか立っていた。それなりに可愛らしい顔立ちに、歳にそぐわない発育の良さ。が、出会ったときから色気のない関係で、こいつとも喧嘩をしてきた。
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