一人で生きていきなさい

1/1
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
「お前は、親不孝だから、一人で生きていきなさい」 Vaundyは、父親にそう罵倒された。 「才能がないのに、いつまでも、しがみついて、絵を描くのは、みっともない」 私は、姉にそう言われた。 家族は、時に、他人より、酷く残酷なことを、言う。 それは、心をえぐり、いつまでも忘れられない。 私は、それでも、絵を描くことが、ただ、好きだった。 いくら、罵倒されても、描くことを、止められなかった。 確かに、私の絵は、いつまでもたっても、拙いかもしれない。 でも、私は、自分の気持ちに素直でありたい。 みんな、人の言葉に、傷付いて、涙を流し、夢を諦めてゆく。 でも、好きなんでしょう? そのことをしていると、楽しいんでしょう? だったら、諦めるな。 みっともなくったって、それが何だ。 それが、本当に生きるってことだろう? end
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!