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そう……、僕はともだちとの約束をやぶってしまった。
だから、このジュースはその罰なんだ。
でも、罰をうけるのは真くんじゃない。
僕は、ペットボトルを口につけた。
そして、一気にジュースを流しこんだ。
冷たいジュースが、僕の喉を流れ落ちていく。
約束をやぶってごめん……
でも、きみは今でも僕の大切なともだちなんだ……
半分ほどのジュースを一気に飲んで、僕はペットボトルから口を離した。
真くんは、呆気にとられた顔で僕を見ている。
ごめん、真くん……
せっかく、僕のともだちになってくれたのに……
大きく息をしながら、僕は自分のからだに異変がおとずれるのを待った。
緊張で、手がちいさく震えている。
けれど、いくら待っても、なにも起こらない。
おざわくんみたいに嘔吐することも、からだが痙攣することもない。
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