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「おい、大丈夫か?」
真くんが、おそるおそるたずねた。
僕は、力なくうなずいた。
「よっぽど喉が渇いてたんだな。ごめんな、おまえのジュースも買ってくればよかった」
安心したように、真くんが笑う。
違うよ、真くん……、そうじゃないんだ。
声には、ならなかった。
「そのジュースは飲んでいいよ。オレ、もう一本買ってくる」
また椅子から立ちあがろうとした真くんを、僕がとめた。
「ねえ、こんどは僕が買ってくるよ」
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