爆発娘復活?!

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爆発娘復活?!

次の日、スルガは、元通りになった。 本人曰く、昨日の件は覚えてないらしい。 スルガは、僕達に謝る。 「わっし、なにしたかわかんないけど、ごめん!!」 僕達は、許した。そして、久しぶりに4人で依頼を受けた。 それは、セミ取りだ。 この世界のセミは、桜の開花から鳴く。これでもかというくらい鳴く。 深夜でも鳴くのだ。 大音量で鳴くから、駆除対象になったのだ。 僕は、嫌がる。 だが、一匹1000ゴールド。 倒せば、ギルドカードに加算され、お金が貰える。 「……僕、帰っていい?」 「どうしたの?」 と、スルガが聞く。 メリーさんは、ポルターガイストで集めて、グシャと潰す。 エグいな!!やめろ!気持ち悪いわ!! 「兄貴、やる気ないっすね?マジでどうしたんですか?!」 ヘルダーラントは、セミを捕まえ、口に運び、食べている。 いやいや。セミ、生で食べんなよ。この娘、温泉街の時から、昆虫食ばかり食べているのは気のせいか? いや!気のせいではない!!また、セミを頬張り、しゃべる。 「バリバリ、ポキン、キ、キョウ、も、もしかして、バリ、セミ嫌い?ゴクン」 セミ食べながら、しゃべるなよ? 例えるなら委員長美少女がニンニク食べているようなものだ。 分かりづらいか。 銀髪、褐色肌の黒ギャルが、生でセミを食べているのを思ってほしい。 森には、たくさんのセミがいる。 スルガが聞く。 「キョウ、もしかして、セミ苦手なの?だから、殺虫剤持ってるの?」 僕は、答えた。 「………小さい頃、朝帰りでテンション上がった父親が、まだ眠い僕の耳にセミをつけたんだ。そしたら、ミンミンと鳴いて、鼓膜破れんじゃないかくらい鳴いたんだ。それ以来、嫌いになったんだよ」 そっか。とスルガ達が、僕を抱きしめる。 「よ~し!!この森を破壊しよう!!!!」 えっ?今なんて? ヘルダーラントとメリーさんは、僕を連れて逃げる。 凄い。体調回復したとはいえ、スルガが、森に爆発魔法をぶっ放す。 ドッカーン!! 森が、消滅しかけた。一部残った。 いやいや。なにしてんの?人がいたかも知れないじゃん。 スッキリしながら、スルガが戻ってきた。 「やっふー!!大量大量!!!!」 みな、砂ぼこりになり、お互い、顔を見る。 ブッ!!と笑う。 スルガに聞いた。 「スルガ、これからもよろしくお願いしますね。それと、悪夢は消えましたか?」 スルガは、満足した顔をしながら笑う。 「悪意消えたよ!!キョウ、これからもよろしくね!!」 なんで、僕はまた、フラグを立ててしまったのだろう。 森を消滅で、またトラブルに巻き込まれるなんて思わなかった。 いつになったら安心出来るのかな? 続く?!
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