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俺達はボートで湖を渡り
教会に着くと
俺が先にボートから下りた
まだボートにいるフィリアに
手を差し出した
フィリアは俺の手を添えたので
そのままフィリアを引き寄せた
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俺は教会の扉を開けた
フィリアを中に入る様に促す
「…お邪魔しま〜す…」
教会の中は思ったより
汚れていなかった
良かった……
フィリアは祭壇付近まで近づくと
テーブルの上に
置いてある物に気が付いた
「あれって…チェス!?」
フィリアは興奮気味に
テーブルの上に
置いてあるチェスに近いた
「1戦、お願い出来ますか?」
俺はフィリアが
チェスを趣味にしている事を知っている
しかも その腕前がプロ顔負けだとか
その噂が真実なのかを
俺は確かめたかった
「もちろん、お受け致します」
俺はフィリアに
チェスの勝負を挑んだ事を
心底後悔する羽目になった
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つ…強い……
「待った!!」
テーブルを挟んで座っていフィリアに
手を出して
次の駒を動かそうとしている
フィリアを阻止した
「えぇ?また?」
フィリアは俺の戸惑い様に
可笑しいのかケラケラと笑っている
そんなフィリアを見て
俺の胸は高鳴った
俺はフィリアの笑顔が大好きだ
優しく太陽な笑顔が
本当に大好きだ
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あぁ……幸せだ
このまま時が止まれば良いのに…
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