【完結】旦那様が浮気💘をしています!

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「渋谷課長、、」 その言葉を聞いて、波瑠は、涙がでてきた。 ミナミに、渋谷課長が浮気をしている、と言われてから、とても苦しい思いをしてきた。 だって、波瑠は、渋谷課長が、大好きなのだ。 「わたしも愛してます、、渋谷課長」 波瑠は、そう言っていた。 この様子を見ていた新条が、呟いた。 「俺も渋谷課長が、好きだけど、奥さんには、負けるな、、」 その言葉を、聞いた西京華津世が、ここぞとばかりに、言った。 「剣にぃ、渋谷課長は諦めなさい! そして、あたしと付き合うのよ!」 新条は、苦笑いした。 「華津世、、お前の押しの強さには、子どもの頃から、感心してたよ、、まあ、そこが、好きだったがな」 西京華津世が、その言葉に飛び付いた。 「剣にぃ、今、あたしのことが、好きだったって言ったよね?!」 「ああ、、。でも、俺は、男も好きなバイセクシャルだぜ。それでも、いいのか?」 「いい! 剣にぃが、誰よりも、一番好きだもん!」 そう叫ぶと、西京華津世は、新条に抱きついた。 「華津世、、、」 新条も、西京華津世を抱き締めた。 この様子を、固唾を飲んで、見守っていた、都市計画課の職員から、パラパラと拍手が起こった。 それは、次第に大きくなり、みんなが、拍手していた。 『渋条を愛でる会』の腐女子たちまで、拍手していた。 「渋条を愛でる会は、解散ね、、」 腐女子の一人が、呟いた。 こうして、人騒がせなミナミの情報から始まった、「渋谷課長! 浮気してるんですか?!」問題は、解決したのだった。 波瑠は、あらためて、自分の幸せに気付いた。 旦那さまは、わたしを一番愛してくれていて、可愛い子どもの真也も、すくすくと成長している。 夫婦ケンカは、してしまったけど、一緒に暮らしていれば、そんなことは、よくあることだ。 何よりも大事なのは、本当に愛する家族がいて、みんなが幸せだということだ。 波瑠は、そう思ったのだった。 「旦那様が浮気💘をしています!」 end
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