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秋津衣織。
近所に住む、同じクラスの幼なじみは
日焼けしニキビの目立つ僕とは違い、
白く透明な肌を持つ。
性格は優しく穏やか、可憐な外見。
僕は衣織が子供の頃から大好きだった。
ガサツで集団でしか動けない女子たちには
抱かない、庇護欲を感じていた。
早々と部屋を片付け、キッチンのある1階に
降りた僕は、衣織のためにジュースを用意。
今か今かと待ち望んだ。
「衣織が絡むと、お前はチョロいな」
「うるさい」
兄に軽く小突かれ、頭を押さえた。
10分後。
ピンポーンとドアチャイムが鳴る。
「衣織だ」
僕は文字通り、玄関に突進した。
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