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机の引き出しには、
買ったばかりのカッターナイフがあった。
いっそ隣の部屋に踏み込んで、
2人を切り裂いてしまいたくなるが。
所詮、僕は2人の恋の邪魔者に過ぎない。
こんなはずじゃなかったのに。
ああ、神様。
いったい僕が何をした?
何の恨みがあってこんな仕打ちを?
天使のように愛らしい衣織が
大嫌いな兄と夜な夜なSEXしている。
その事実で涙が止まらない。
誰か教えてくれ。
この悪夢はいつになったら終わる‥‥?
父親からくすねたタバコにそっと火をつけ、
ゆっくりと煙を吐き出した。
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