五流小説家の引っ越し

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 私事ではございますが、この度、彼女が出来ました。  あ、決して妄想でも二次元でもネット上の…でもなく、リアルの彼女です。  拙作「ミステリーな事情」の更新が遅れていることに私の体調を気遣ってくださるフォロワー様へ正直にお答えしたいと思い、公表させていただきました。  彼女とお付き合いをさせていただいて、かれこれ半年になります。  彼女との時間を大切にするあまり、執筆の時間が削減されていたのは事実です。  しかし、昨日無事「ミス事」を完結させることが出来、推敲しながら順次Web上にUPしていく予定です。  拙い作品ではございますが、お楽しみいただければ幸いです。  最後までどうぞよろしくお願いします。 「投稿…と」  私は自分のつぶやき欄に表示された事を確認し、一旦画面を閉じた。  自称「ミステリー作家」かつ「五流小説家」。  日々Web小説サイト上で自身の小説を投稿している。  私の人生の楽しみは、執筆が全てだと思っていた。  学生の頃から作家を夢見てコンテストに応募するも落選続き。  しかしWeb小説サイトという作品を発表する場の存在を知ってからは、まるで水を得た魚のように執筆と投稿に没頭した。  そしてその作品に対して、直に受け取れるリアクション。  良くも悪くも反応があるということに快感を覚え、病みつきになってしまった。  ……半年前までは。
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