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「アルトはハーモニーの要だからな。頼むな‼︎」
任せて‼︎最高のクラスで、最高のハーモニー…聴かせてあげるよ。
「だから、こんな…」
「ん?」
「こんな、珍妙な姿で…謝罪なんて…んはッ」
堪え切れず吹き出した私を見て、先生の背負ったカケアミが蠢いた。
「これは『誠実に謝罪しろ』と言われたから俺なりに…」
「え…?」
「学生の頃…昨日と同じ様にとある女性に『アルトに行くべきだと思う』と言った事があるんだよ。その事を思い出して、その人に伊藤さんの話をしたらめちゃくちゃ怒られてね…。『絶対に傷付いてるから、誠心誠意謝罪してきなさい』って。ついでに『私は今でも根に持っているから』とも言われたな」
「そ…それって、まさか彼女さんだったり?」
「……まぁ」
「彼女、いるんですね」
「…まぁ、うん」
「先生…」
「ん?」
良い機会だ…この際だから言ってしまおう。
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