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窓越しに 君を巡らす おぼろ月
その部屋のドアを開けた時、差し込んできた一筋の光に、私は何を想ったのだろうか。
澄み渡る海のような貴女の瞳に、私の姿が小さく映っていた。
モノクロの心が、ぱっと色づく瞬間。
心ひとつ、脆弱な私のもとに降ってきた、ひらめく花びら。
過去も未来も笑い飛ばしてくれるような、眩しすぎる光。
全てを包み込んでくれるような空に出会ったあの日から、私は貴女に恋をしていたのかもしれない。
詩にする意味を、声を描く意味を、気付かせてくれた貴女に。
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