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「注文は決まったか?」
自分は軽く冷やしつけ麺でも食うかと決めて、メリーに確認してみる。
「これで」
メリーはダイヤのように目を輝かせて、メニューのある場所を一生懸命押さえているので、そこにふと目をやる。
『松坂牛ステーキ。キャビアを添えて』
添えんな馬鹿。
突っ込みを入れながら恐る恐る値段を見る。俺はその値段を見た時震えが止まらなかった。
「7900円…だ…と…?」
ここファミレスだよね?ファミリーレストランだよね?ファミリーにお手頃な価格で料理を提供してるんだよね?俺はこれ以上ない満面の笑みを浮かべ、メリーに言ってやった。
「八回死ね」
死んでるけど。
「ちょ! 待って下さいよ! こっちは久々の食事なんですよ! 奮発して下さいよ。それに言うじゃないですか! 水道トラブル5000円♪トイレのトラブル8000円♪パイプのトラブル8000円♪…………………あたしの価値は、便器以下だと、ウンコするとこ以下だとあなたは言うのですか!?」
なんだか妙に納得した自分がいたが、ここはなんとかチーズハンバーグとチョコパフェの二点で示談と言う形で俺が押し切った。
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