狂い出す運命

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俺は椎羅木 守(しいらぎ まもる)。 極普通の高校1年生だ。 勉強はそこそこ出来るし、スポーツもまあまあ。少々ゲーマーという在り来りな高校生。 「ぁ~あ……ねむ…。」 朝7時起床。 守はベッドから降り学校の制服に着替えるためタンスへ向かった。 守の部屋は有り得ない程散らかっている。見るとポテチ(のり塩)の袋や、漫画、小説、教科書などが目立つ。 「守ー!朝ごはん冷めるでしょ!早くしなさい!」 1階のリビングから守の母が守を大声で呼んだ。ちなみに守の部屋は2階だ。 「わかったよ!!まだズボン履いてないんだっつの。」 守は鞄に教科書を強引に詰めリビングへ駆け降りる。 「遅い!宮方君待ってるのよ!?」 「マジで!?じゃあ飯いらね……。」 「食え!!馬鹿!!」 母が包丁を手にキッチンから姿を現した。その姿はまるで鬼の如く。 「わかった!食うから!包丁しまえ!!」 守は慌ててテーブルの椅子に座った。 「まったくもう…いつも同じやり取りして飽きないの?」 向かいの席から守の姉、椎羅木 舞(しいらぎ まい)が話しかけてきた。 舞は美人(?)の大学1年生だ。顔は大人びていて胸はなかなかだし、頭も性格も良い。  もし守が他人であったら間違いなく惚れていただろう。無論、姉弟なので変な思いは微塵もないが。 「そんなの母さんに言え。母さんに。」 守は生卵をご飯にかけ、一気に口に入れた。 「じゃ、行ってくる!」 「あ、ちょっと!」 舞は玄関に走っていく守を止めようとしたが無駄に終わった。 「味噌汁……食べてないのに…。」
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