プロローグ

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人生は、なんてつまらないんだろう…… 世の中は、なんて汚く醜いんだろう…… 昔は…世の中のキレイなとこだけ見てられた。 汚いモノを知らなかった…… 醜いモノなど見えなかった…… 全てのモノが美しかった!! なのに…… 年を重ねるごとに…歳を取る度に…… キレイなモノが見えなくなった。 代わりに…… 僕の眼には汚いモノばかりが映り込む。 あの…あの美しかった世界はどこに行ったんだ!? 15になった時、僕は今まで見ていたキレイな世界が嘘だと気付いた…… それからというもの、僕は何をしても満たされ無かった…… どんなに面白い番組を見ても…… どんなにスリルが有ることをしても…… 僕は心の底から楽しめ無かった。 顔は笑っているけど…心は笑っていなかった。 僕の笑顔は上辺だけのモノでしか無かった。 それは、全てまやかしに思えたからだ。 どんなことも信じられ無かった。 けど、だからグレるようなことは無かった。 グレても同じだと思ったからだ。 何をしても満たされないなら、今のままの方が楽でいい…… 僕は、いつでも一人ぼっちでいい…… みんなと笑っていても、僕はずっと一人ぼっちだ……
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