最後の甲子園1

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今まで僕は試合に出たことが無かった……   1年の頃は応援席… 2年の頃はベンチ… 遂に3年になりスタメン   僕のチームは高低学園   (ていこうがくえん) 僕は高山涼介  (たかやまりょうすけ)   相手は手強い 田中最強運動高校 (タナカサイキョウウンドウコウコウ)   名前を聞くだけでも強そうだ……   今のスコアは  123456789計 田1110100 4 青0003000 3 と一点リードされてる結果だ  相手の攻撃 1アウトランナー1、2塁バッターは1番   今僕はピッチャー…… 3年初めてのスタメン先発投手  サインはキャッチャーに任せ僕はひたすらサイン通りに投げた…    ((カキーン!!)) 打たれ満塁だ… キャッチャーや内野の皆がピッチャーマウンドに駆け寄る……   「大丈夫か?ここはもう点を与えられない」 仲間が話をかけてきた…   逃げたい…この場から逃げたい… だが声に出たのは「大丈夫です!守りきります!」   気持ちとは違うことが出てしまった………
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