153人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
工場は基本的に週休2日だった。忙しい時は土曜日も仕事だったけれど、みんな土曜日も休みたいから、金曜日はだいたい夜中まで仕事をした。
土曜日が仕事の時でも、夕方までかかるのはたまにしかなかった。
働きだして、最初の週休、金曜日の夜中まで仕事をした。確か…2時くらいに食事をして、部屋に戻った。
すーさんは彼女に会いに行き、ハンさんはもう寝ていた。
部屋に戻ってしばらくすると、携帯がなりだした。
知らない番号だったから、出ないで放置していた。
すると、切れた直後に事務所から電話が入った。
出てみると、不機嫌そうなマナの声がした。
「何でうちの電話とらんの?」
…
「いゃ…マナの番号とか聞いてないよ?知らない番号とか取らないからさ。」
マナはちょっと納得したふうで
「そっか」とだけ言った。
「明日暇やろ?近所案内したるから、朝から家にきぃや。」
そう言うと、時間も言わずに電話は切れた。
……………………勝手なヤツ。
そう思い、とりあえず工場が始まる時間に目覚ましをセットした。
最初のコメントを投稿しよう!