肩幅

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
君と肩を並べて歩いた月曜日、君は楽しそうに僕に笑みかけてくれた。 君と歩いた火曜日、君は少し気まずそうな顔をしてた。 君と歩いた水曜日、君は何か言いたげに僕の目を見ていた。 君と歩いた木曜日、君はピタリと足を止め… さよならを告げた。君は走って行ってしまったけど…僕は何が起きたのかさっぱりわからなかった…。 君のいない金曜日、君はクラスメイトにからかわれて、僕との距離に気まずさを感じていたのだろうか… 君はもう学校で見かけることはないのだろうか…僕は何をどうすればわからなかった…。 君がいないはずの土曜日、君と僕はバッタリ街に出会った。君は嬉しそうに微笑んだが、すぐにすれ違ってしまった。 君がいない日曜日、僕は泣いた。君を守れなかった。 僕は君が好きだった。けど、力になれなかった…。 君のいない月曜日、僕は前を向いて歩く。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!