上手い話にゃ裏がある

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「あっつい…」 歩き始めてからどれくらい経ったんだろう?もう何時間も歩いてる気がする…。 時計を見ると、まだ歩き初めてから20分しか経ってない。 既に飲み物は尽き、腹も減った。しかし、何よりも暑い!もう夏終わりだろ?何でこんなに暑いんだよ!温暖化か!?地球温暖化のせいか!?俺は何もしてねぇぞ!車乗らないし、クーラーも無ぇ!だから、ノーマイカーデーも、エアコンの設定温度も関係無ぇ!ちくしょう!皆、我慢しろよ!そしたら、こんなに暑く無いかもしれないじゃないか! 「人類のバカヤロー!」 誰も居ない事を良い事に、力一杯叫ぶ俺、真神探偵事務所の所長兼捜査員の真神 シンは、今、樹海に来ていてた。 何故、樹海?もちろん依頼をこなす為さ。俺は樹海巡りみたいな趣味持ってねぇからな。仕事じゃなきゃ来てねぇよ。 何故、ここに居るのか、何をしに来ているかの説明は、数日前に遡らないといけない。 そう、あの日も太陽が嬉しそうに照ってやがったなぁ…
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