戦闘

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 敵軍「クトゥルー」のなかでも比較的知能が高く、中型キメラや大型キメラを使役統率。防疫軍同様の火器や銃器を使用できる知性体。しかし戦闘能力の低さからか、自ら前線を数で固めてきやがる厄介な連中。  大きさ体高はヒトと変わらない。蛙のような風貌と鋭い爪。ヌメヌメした粘液と分厚い皮膚は弾丸を通さない。過去に開発された銃器では歯が立たない。AK? M16? アサルトライフル? 人間相手の装備なんか子供の玩具みたいなもんだ。  現在、防疫戦線が拮抗しているのは新型大口径ライフルが標準装備されたからだ。弾も炸薬を規格外。ハイブリッド炸裂弾の威力は殆ど小型ミサイル。一昔前なら重火器クラスの装備が俺達陸戦歩兵のトレードマーク。掃射のアドバンテージがある掃討制圧戦は歩兵の徒花。ボーナスを稼ぐまたとないチャンス。  にもかかわらず、今回の制圧作戦が失敗したのは何故だろう。ディスプレイの経時表示によれば、前線に展開した制圧作戦部隊は寸断。大型キメラの生体レーザー攻撃。突如として現れた中型との近接戦闘。こいつがきっかけだ。
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