28人が本棚に入れています
本棚に追加
/91ページ
鉄夫が帰宅したのは
夜の十時を回った頃だった…妻の奈美子は
何時もなら起きて待ってる…リビングのドアを開けた明かりも点けず暗い中で奈美子は
ただソファに座っていた…
『お帰りなさい…貴方お食事は?』
奈美子は何時もと変わらぬ表情で問いかけた
『食事はいい…風呂に入る』
何時の頃からかお互いに冷めた関係になっていた
何日かたって
鉄夫が夜中に帰宅した時…リビングテーブルに一枚のメモがあった
「思い出に…帰ります」
たった一行記してあった
最初のコメントを投稿しよう!