始まり

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この世界はクソだ…… どいつもこいつも狂ってやがる。 俺はこの世界が嫌いだ。 そして、そんな世界で普通に暮らしている自分が腹立たしい。 今ここで、一番嫌いな物を答えろと言われれば、俺はそれを自分だと言うだろう。 なのに―― 自分を嫌いながらも、俺はこうして生きて暮らしている。 オマケに死のうという気持ちにすら成らない…… だから俺は、より一層自分を嫌いになった。 世界が嫌いで、自分が嫌いなくせに…… 俺は自分を変えようとしない。 死のうとしない。 何にもしない…… いつも、見ているだけだ…… いつも、そこにいるだけだ…… 間違いを訂正しない世界を見て、ただ歯痒く思っているだけ…… 自分が嫌いなら変えればいい…… 世界が嫌いなら死ねばいい…… 間違いが嫌いなら訂正すればいい…… でも、何で変えないかと言えば―― でも、何で死なないかと言えば―― でも、何で訂正しないかと言えば―― 変え方がわからないから。 死ぬ勇気が無いから。 訂正する力が無いから。 だから、俺はいつも見てるだけ…… 狂った世界を―― 狂った自分を見て歯痒く思うだけ…… この世界は狂ってる。 まさにここは――     マッド・ワールド
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