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愛羅サイド
聖亜があんなに泣いてるところなんて初めて見た。
そんなに杏がいいのかな…?
少なくとも
私じゃ聖亜を笑顔にしてあげれない。
私が聖亜じゃないとダメなように…
聖亜も杏じゃなきゃダメなんだ…。
―放課後
愛羅「杏ー!私、委員の仕事あるの……手伝ってくれない?」
杏「私…ですか?」
愛羅「私、図書委員だから貸出し本の計算しなきゃいけないの。お願い!」
もちろん嘘だ。
杏「……わかりました、良いですよ?」
愛羅「ありがとーっ。杏、大好きぃ!」
杏「穂浪くんは呼ばないんですか?」
愛羅「聖亜?」
杏「頭良いじゃないですか。」
愛羅「あぁ、聖亜にはいつもやって貰ってるし悪いなぁ…と思って」
しぶとい…
杏「そうですか、わかりました。行きましょう?」
愛羅「うん!」
聖亜は放って置いて、私は杏と図書室へ向かった。
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