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赤い月に恋したウサギは
何を思いながら跳ねる?
届かぬ孤高の存在に
恋い焦がれる苦しみは
死にも等しい感情
同じ赤を分け隔て
赤に焦がれ 赤を愛し
赤に溺れる
赤を愛したウサギの行方
赤い月を愛したウサギは
時が止まる事を望んだ
永遠の時の中で
ただ二人見つめあって生きるだけ
この夢が叶うならば
全てを捨てても構わない
月は欠けたら月に隠れる
闇だけが支配する寂しい夜
光を無くして
明日を見失ったウサギは
何を思って旅立つのだろう
赤い月を欲したウサギは
月になる事を望んだの
赤い月の晩だけが
ウサギにとっての幸福ならば
闇の月は地獄だろうか
それは月だけが知る
秘密の遊戯……
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