009 広報部

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「あの特集書いたのも、先輩なんですか……」 おもわずため息がでる。 確かに、別れたことは、鷹岡の"男好きな生徒(先生)"にとっては大ニュースだろうけど。 みんなにバレなければ今まで通り、襲われる心配ゼロで、平和な暮らしが送れたのに。 ‥…それに、あんなこと広めて何になる? さっきの先輩の話し方からして、達也への嫌がらせか? 「んー、なんて言えばいいのかな。 俺“も”やったよ。」 「“も”?」 「確かに、特集組むかどうかの決定権は、俺にあったし、俺が言わないと誰も動かないけど。 この記事は、俺一人の案じゃないんだよね。」 一人じゃない……? 「……あっ、ところで鷹岡通信全部読んだ?」 「いいえ?」 「あれさ、君達の何もかもが載っててすごいんだよ」 ニコッと笑う先輩。 「──……え?」 「まぁ、読んでごらん?」 そう言うと、先輩は保健室を出ていく。 なんだか嫌な予感がするので、僕もベットを降りた。
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