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ピピピピ……!!!
『うぅ…だっりぃ~』
枕元の小さな目覚まし時計が、その外見とは裏腹に、けたたましい音を立てて私を目覚めを急かす。
『あと……5分…いや、10分くれぇ…』
4月の朝はまだまだ肌寒く、ベッドの温もりが放つ強い呪縛に再び身を委ねる。
(そろそろかぁ…)
ばさ!!
未だ冷たい4月の空気に身を小さく縮め、安らぎの時間の最大の適に一瞥を向ける。
(きやがった…)
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