107人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
2年前彼は逝ってしまった。
その日は私の誕生日。
当時、3年間付き合っていた彼がいた。
しかし、出張があるから一緒にお祝いができないって。
彼は申し訳なさそうに言っていた。
でも…、私は知ってたんだよ。それがうそだってこと。
偶然あなたの友達に聞いたんだ。
そして、なんでそんなうそをついたのかも、分かってる…。
私たちのお気に入りのお店で見ちゃったんだ。
あなたが真剣な顔で探しているのを。
探してたんだよね…
婚約指輪。
黙っててごめんね。
気になって店員さんに聞いちゃったんだ。
すごいフライングだよね。ショックだよね。
だから、このことは私だけの胸の中に閉まっておくよ。
大切に…
最初のコメントを投稿しよう!