'新条町'

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ガヤガヤ '新条町'朝から夜の様な凶悪な空気が流れる町、通りの端では喧嘩や薬の売買は後をたたない、そこへカラスが訪れる。 (なんて殺気のある町だ・・・早く兄さんに会わなければ。)  ドスッ 「んっ。」  「コラァ!どこ見て歩いとるんやぁ~!ぁんたぁ~どこの組のもんや?ちょ~と顔かせや」「俺は貴様らみたいな'吠え猿'とは違う。」「ほぅ~ええ根性やぁ~」ザワザワ(聞き捨てならね~なぁ~兄ちゃん~極道、馬鹿にしたらあかんでぇ~)5人ほどいかにもヤクザという人物が集まってきたのである。カラスは6人に囲まれた、「どぅなっても知らんでぇ」ニヤッ 一人は刀を取り出した。「手加減はいらん。死にたい奴からかかってこぃ。」 ゴキッ ゴキッ 「ほぅ~言うね」 「おりぁっ」二人がカラスへ襲いかかる。 ブンッ カラスの鋼の様な拳が一人の顔へめり込んだ。 「いっ・・いて・・」 一発で顔がグシャグシャになっていた。その瞬間!!グシャ体が破裂した。周りにいたギャングやヤクザの人達もいきなりの光景に唖然とした。「なんやっ・・・あぃつ・魔術師かぁ?」ヤクザは足が震えて動かなくなっていた。「さぁ次は貴様か?早く殺るならかかってこぃ。」 ヒュッ ヒュッ カラスは中指を立てて挑発する。 「えぇ~技使うなぁ?」(三木さん・・・) 三木組組長 三木 舞 (ミキ マイ) 「あんたぁわしが勝負したるぅ~つぇ~奴、待ってたんやぁ」 「貴様が'猿の親分'かぁ・・・さっさとかかってこぃ」 (んやと・・)「血みしたるわぁ~」 三木は構えをとった。「'狼蛾'の構えか・・」ブンッ ブンッ ブンッ 「'狼蛾地刑拳!!'」 「おらおらおらおら 」 狼が獲物を喰い荒らすように拳や蹴りがとんでくる。ガシッ拳を受け止めたカラス「貴様の拳など廃人程度にも効かん。」 「アチャ!」 ドゥァッーッ ドサッ カラスの蹴りが炸裂。三木はふき飛んだ。 「クソッなんて蹴りだ」 「'鳥龍直伝第二十章 鳥龍拳奥義砲蓮脚' 貴様の腕足体の筋肉はミミズのように柔らかくなり、あげくのはてには死・・あるのみ。」ギギギギギ三木の筋肉はみるみるうちにしぼんでいく。
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