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時刻は夜中の3時を過ぎたころだろうか。ふと目覚めた俺は嫌な予感がした
今までにもこんなことがあったんだが、俺の嫌な予感はいつも的中する――
夜が明けて朝になった。俺は適当に支度を済ませて学校に行く。俺はどちらかというと人と関わるのは苦手なほうで、挨拶されても軽く返す程度だった
周りのやつらは何ら変わらず俺に声をかけてくる。それがまたうっとうしい
教室に入り席に着くと、いつもと違う時間が始まった
いつもならここで小林とかいうクラスの代表が俺に向かって真面目に勉強しろだの言ってくるんだが今日は学校にも来てないらしい
勉強ばっかしてっから衰弱するんだよ馬鹿が。
チャイムが鳴り、また少しいつもと違った時間が流れた。社会の授業のはずなのに国語担当であるウチの担任が入ってきたんだ
クラス中のヤツラがザワザワ騒ぎ出す。こんなくだらねぇことで騒ぐんじゃねぇよウゼェ。
担任の先公は少し顔を曇らせて小林が交通事故に遭ったという話をした
さらにクラスがザワついた。交通事故くらいどこでもあるんだからガタガタ言うんじゃねぇよ
しかし担任が続けて発した言葉には、さすがの俺も少し動揺した。
『小林くんは意識不明の重体でしたが、つい先程亡くなられました』
俺の動揺がさらに大きくなった。と、いうのも昨日小林と喧嘩して『テメーは死ね』なんて俺は言っていたからだ
クラス中がどよめき女の中には泣いてるやつまでいた。まぁ小林は文武両道でツラもソコソコだったから惚れてる女は居ただろう
それよりも俺の予感だ…。今まで人が死ぬなんてことはなかったぞ?どういうことなんだ
その日の放課後、俺は彼女である優子に呼び出された
場所は校舎裏。ここは放課後誰も来ないから俺たちは大事な話があるときはここですることになっていた
…ある程度予想はついていたが、まさか俺がフラれるとは。しかも理由がふざけてる。『光宏は冷静すぎるから』だってよ。なんだそりゃ
とにかく俺は人生の楽しみを奪われたわけだ。どうも生きてるのが辛くなる
『よぉ光宏、暗い顔してどうしたんだ?』
俺がガキの頃からツルんでる亮介が声をかけてきた
俺は優子にフラれたことと生きてても仕方ない、死にてぇよ。なんて愚痴までこぼした
亮介は気遣いできるヤツで俺を慰めるために夜まで遊んでくれた。女よりもツレのほうが大事なのかもしれねぇな
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