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仕事×蜥蜴
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食事も終わり、リーフィンスたちと別れると、二人はロウレニス探偵事務所へ歩を進める。
「ロウ、少し街見てこうよ」
その途中で、ランステッドはそう提案した。
食後の運動にもなるし、今財布には多少余裕がある。
事務所に戻る時間もまだ余裕があった。
「そうだね、どこ見てこっか」
「『げーむせんたー』って行ってみたいな」
目を輝かせながらランステッドは言う。
「この前ね、このクマの別バージョンのぬいぐるみがあったってハルハットが言ってた」
腰あたりに取り付けてあるクマのぬいぐるみを取り外し、ロウレニスに見せてくる。
この可愛らしいぬいぐるみは、先日風邪にかかったランステッドにロウレニスが買ってあげたもので、彼の携帯にも同じキャラクターのストラップが付いている。
買ったものを、そんなに嬉しそうにされると、プレゼントした方は嬉しくも、恥ずかしくもある。
「じゃあ、いこっかゲームセンター」
「うんっ」
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