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1日目
僕は実家で宙に漂っていた。
なんでここにいるのかも分からない。
どーして宙に浮いてるのかも分からない。
一体何が起こったのだろう?
思い出せない。
ただ1つ覚えてるのは暗い闇の中で聞いた何処か懐かしい声。
「49日間だけよ………」
その一言だけだった。
ただ今分かるのは布団で寝ている僕とその隣で泣き崩れてる母の姿だけだった。
母さん………。
どうして泣いているのだろうか?
僕は必死で思い出した。
うっすらと思い出す。
目が眩む程の光。
ブレーキ音。
そうか、僕は車に轢かれたんだ。
僕は自分が死んだことに気付いた。
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