PHASE1~戦場の貴公子~

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―…いきなり、茶髪が深緑の頭を小突いた。 「…何突っ立ってんだ」 「!!」 「驚きすぎだ」 「……すみません」 「聞いただけなんだがな…」 茶髪はまたため息をついた。 「悩んだらハゲるぞ」 アイザックはさっさと歩いていった。 「お互い様です…ため息をつくと、幸せが逃げますよ」 フェイは、自分の足が止まっていたことに気付き、早足で歩き始めた。 日は少し高くなっていた。 フェイは、一瞬だけ足を止めて、青くなりかけている空を見上げ、また、早足で歩いた。 ――鳥だったら… …鳥だったなら、僕は、悲しみも憎しみも知らずに、ただ空に羽ばたいていけるのに…―― …to be continued...
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