須藤 裕介
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桜舞い落ちきった4月 雛傘高等学校に続く長い坂は新入生の心を折るには十分だった。 須藤裕介も例外ではなかった。 上がり始めて10分。 この事を考えて作ったであろう自動販売機には売り切れ続出だった。 裕介はこれから始まる学校生活に胸弾ませていた。 すぐ背後にちかくづく魔の手に気付かないまま・・・
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